Z世代社員のトリセツ~理解不能?なZ世代とのコミュニケーションのコツ
4月から、新入社員が皆様の職場の仲間として加わっているのではないでしょうか。 新入社員は企業の未来を作る大事な人財であり、皆様もとても期待していると思います。しかし、いざ一緒に働くと「Z世代のことは理解不能」と悩んでいる経営者も多いようです。そこで、Z世代社員の理解を深め、世代や立場を超えて会社の未来をともに作るパートナーになるヒントを見つけていきましょう。 そもそもZ世代とは Z世代という言葉は、ユーキャンの2021年新語・流行語大賞で話題になりました。法律で決まっている訳ではないので、何歳から何歳までのことをZ世代というのか、諸説あります。2023年時点で概ね「25歳まで」「20代前半まで」と言われています。つまり、皆様の職場の新入社員はZ世代といえるのです。 Z世代の背景 Z世代に関する様々な調査結果が公表されています。例えば、「Z世代は出世を好まない」「Z世代は仕事とプライベートを分けたがる」「Z世代は飲み会に行きたがらない」等です。しかしそれはあくまでもその時の調査対象者の傾向です。また、全員がそう答えている訳ではありません。あくまでも「統計上」のことです。それぞれの地域や環境によって多少異なってきますが、以下のようなZ世代の共通した時代背景はあると思います。 多様性が当たり前の生活に慣れている タブレットが学校の授業で必需品になっている YouTube、Twitter、Instagram等で交流、情報収集を行っている コロナ禍に思春期・青年期を過ごしている 叱る文化よりも褒める文化の中で過ごしている 学生時代に上記のように過ごしていることを踏まえて関わる必要があります。 Z世代の強みを活かす 例えば、「メモを取るように」と言われると経営者の皆様はどんな行動を想像しますか?ボールペンを取り出し、紙の手帳にメモをする・・・と想像するかもしれません。一方、Z世代はスマホやタブレットが必需品になっています。そのため、ペーパーレスの意識が私たちよりも強く、紙の手帳にボールペンを使ってメモを取るのではなく、スマホで写真をとるかもしれません。その時に「何を考えているんだ!普通は紙に書くだろ!」と説教をしてしまうと、自ら新入社員との関係を悪くしてしまうかもしれません。